住所|〒710-0004 岡山県倉敷市西坂1571

定休日|不定休

営業時間|9:00 ~ 17:00

お知らせ

おいしい給食

おすすめのドラマ・映画「おいしい給食」

教師をしているころからおすすめしているドラマである。80年代の中学校が舞台。給食をこよなく愛す中学校教師と給食マニアの中学生が給食をめぐって起こる日常の物語である。

このドラマには食の喜びが詰まっている。

料理のメニューを見て給食が楽しみになる。
料理の匂いが食欲をそそる。
食べることを楽しむ。
どうやって食べたら美味しいかを考える。
人が美味しそうに食べているのを見ると美味しそうにみえる。
誰かと会話をしながら食事をする楽しさ。

このドラマを見ていると食事の喜びは食べることだけではないと認識させられる。食べ物を中心に取り巻く環境、行為、心が一つになって食事の幸せを感じることができる。
食事は栄養を摂るだけの行為ではない。何をどこで誰と食べるかがカラダとココロの豊かさを増やしてくれる。

私が18年間勤務した公立の小学校ではどうだろう?
私が住む倉敷市では近年、大規模な給食センターができ、学校から給食調理場が無くなってきている。4時間目ごろこ調理場から漂ってくる給食の匂いはなくなりつつある。また、給食を作った人との距離が遠くなり食事への感謝や想いが伝えにくくなってしまった。
隣接市では、食材費の高騰から給食の品数を減らすようになった。
コロナ禍では、全員が前を向き黙食をするように強制した。給食時間はしゃべり声がせず、ただ食事の音だけが教室に響いていた。

かつては給食が楽しみだから学校に行ってる子もいた。給食中の会話が楽しかった。食べ物の好き嫌いがそれぞれにあるのを感じた。おかわりジャンケンを楽しみにしていた。
学校給食は、子どもたちから食事の喜びや楽しさを奪ってしまったように感じる。

運営をしているオルタナティブスクール「竹林のスコレー」では、今年の4月から本格的に給食をスタートさせた。

給食で大切にしていることは
「心を込めて丁寧に作ること」
「作った人、食材、いのちへの感謝」
「旬の食材を使う」
「ちゃんとした調味料の使用」
「子どもの活動場所の近くで作っていること」
「食卓を囲む楽しい時間」

給食を初めて子どもたちの様子は大きく変化し、心が落ち着き生き生きとした表情を見ることができる。

食はココロやカラダを育む大切なもの。
今一度、食を取り巻くものを見つめ直してみるといいかも。